カスタマイズで生きる道 | 五体不満足★猫版

カスタマイズで生きる道

下半身麻痺という重く暗い状況を知ってか知らずか、力強く前脚だけで遊びまくる小龍。兄弟猫たちの中で一番元気なことに毎度言葉を失う飼い主ではありますが、そのころ、一番私の頭を悩ませていたのが「おしっこ問題」 。

ルームフレグランスは何を使ってるの?と聞かれたら間違いなく「尿!」って答えてしまいそうな勢いです。泣けます。

最初のうちはまだ子猫と言うことで、母猫がしょっちゅうお尻周りをなめてあげていた。だからあまり尿の問題はさしたる問題ではなかった。しかし、小龍たち子猫が生まれて早や二ヶ月目を迎えようとしていたその当時、おしっこの量も母猫の手にあまるまでに成長し、すなわち、健常な子猫たちはこのころトイレを覚える時期を迎えようとしていた。

子猫は、最初自力で排尿が出来ないので、常に母猫におしりを舌でなめてもらって、その刺激でちょびちょび、っと体内の不要な水分を放出する。離乳食を食べるようになるとうんちの量も人並み(!)になってくるので、排尿排便の前兆があったら、すぐに猫用トイレに連れて行かなければならない。

うちの場合、母猫と父猫が優秀・・・だったのかどうか、真偽の程はわからないが、ともかくこの親猫2匹が、子猫をトイレに率先して連れて行き、しつけをしてくれた。ために、人間は手放しで、その姿を愛でていれば良いのであった・・・ ただ1匹を除いては。

垂れ流しの状態を放って行くわけにはいかず、私はついにペットショップで、以前は鬼のようにかたくなに嫌っていた「ペットアイテム」を購入する運びとなりましたー(涙)。 まずはペット用の生理用品。私の購入したものは犬用のものだったのですが、まあ簡単に言えば、表面加工されたカット綿、手の平大。それを生理用のパンツにはさんでお尻にあてがうと言う、まあ人間とたいしてかわりのないつくりなんですが。試してみたらものすっごくずれるんですよね。場所が。

気が付いたらパンツと一緒にとれて床に転がっていたりして、高い金出して購入した割りに全く使えない。

また、猫用のおむつもいただけない。はっきりいって作りは人間の赤ちゃん用のおむつと代わり映えしないのですよ。尻尾の穴が付いているかいないか、ただそれだけの違いで。それで10枚入りが1000円強。人間用のものだったらその値段で30枚入りのを買えます。毎日2回は取り替えると言うことを考えたら、そうとう家計をあっぱくすることになることは明白。

しかもペット用のおむつ、おなかのウェストテープで固定するもので、つまりは人間の赤ん坊と同様に、床に寝かせておしりの下からおなかにおむつを渡さなければならない。脇を止めるときもペットはおとなしくねっころがっていなければならないわけですよ。
冷静に考えて、ペットが(しかも猫が!しかもとくにウチの小龍が!)おとなしくされるがままにおむつされてるわけないじゃないですか!

というわけで、「シャオロンにオムツを!作戦」第一弾は見事に失敗。何分生まれたばかりのシャオロンにはサイズも大きすぎたし、おむつをはかせようとすると暴れて手が付けられない。結局苦肉の策で取ったのは、ペットシーツ(室内犬用のおしっこ吸水シート)をカットし、おしりにあてがい、その上から伸縮性のある包帯でぐるぐる巻きにしていくと言う方法。 結局テーピングしてたときと何も変わっていないと言う(テーピングより動きやすいということくらい)。


しかし、この包帯、毎回はずして洗って干して、という作業が大変。サージカルテープも大量に使うし! あー、もう、誰か安くて小さくて吸水性にすぐれた紙おむつを作ってくれー!